御社で女性人財の活躍を推進するための独自の人事制度や取り組みがあればお聞かせください。

■短時間勤務制度（中学校就学の始期に達するまでの子を持つ社員）
通常の企業では、3歳までの子を持つ社員が勤務時間の短縮措置を受けられることが多いと思いますが、当社では、育児と仕事を両立させることができるように、お子さんが中学校就学前まで取得できるようにしました。 通常勤務時間内で自由な時間を選択して、時差出勤ができるようにしています。お互いの立場を尊重して補い合う風土が全社員に根付いていますので、時差出勤にも協力的です。
また、残業をしない定時退社を奨励しています。社員が安心して、より長く勤められる環境を整え、チームの目標を達成するために、各自が役割に応じて主体性をもって働くことを大切にしています。

■アニバーサリー休暇制度
年に2回付与され、誕生日・結婚記念日・子供の運動会・自分へのご褒美・家族へのサービスなど、自分にとってのアニバーサリーであれば何でも良いのです。
「仕事もプライベートも自分の人生を楽しもう」という全社員の思いから生まれた制度です。

■社員自己啓発支援制度
社員が、自己啓発、資格取得を目的として外部セミナーに参加したり学習する際の費用を、会社が支援します。

御社で活躍している女性の事例を教えてください。

社員第1号は女性です。それまでは、まったく異分野の業界、職種で働いていましたが、私が創りたい会社像に共感していただき、入社してくださいました。最初は、二人きりの事務所の中で初めての仕事ばかりで大変だったと思いますが、主体性を持って仕事に取り組み、創業期の不安定な時期を支えてくれました。今では、会社の守りの要として活躍してくれています。また、育児と仕事を両立させて集中力を持って仕事に取り組んでくれている女性や、スポーツインストラクターから転職して、会社の総務、営業アシスタント業務で活躍している女性がいます。仕事は段取りが大切ですが、時間に制約があるからこそ、段取りを入念に行い、スケジュール管理を徹底することに長けています。当社の女性社員の仕事は、誠実できちんとしていて、お取引先様からも高い評価をいただいています。

今後、女性人財に期待していることをお聞かせください。

当社のミッションとして、「三方よしの省エネルギーサービスで、持続的な社会構築に貢献する」を掲げていますが、女性がいきいきと夢に向かって頑張っている社会は、平和で安定感があり、持続的だと思います。まずは、自分がどうなりたいのか、自分の将来像を明確にイメージすることが大切です。

最後に、今後のビジョンと女性人財の活躍の場の可能性についてお聞かせください。

日本カーボンマネジメントの自慢は、人財と理念と風土です。当社は、まだ設立して4年目の若い会社ですが、100年以上、継続させていきたいと願っています。そのための基盤を、設立10周年である2020年までに確立させる計画です。100年後の社会を想像すると、仕事において、男性、女性、国籍、年齢に対するこだわりがなく、主体性を持った個人が協調しているのが当たり前になっているのではないでしょうか。まだ、現代社会では、男性が中心の業種、企業が多い状況ですが、当社の2020年までの基盤創りにおいて、役員、管理職、社員の男女比率を同等にしたいと考えています。自分の夢、目標に向かって頑張る女性の活躍を期待しています。