御社で女性人財の活躍を推進するための独自の人事制度や取り組みがあればお聞かせください。

私は全日空を退社後結婚し、子育てをしながら講師業とみずほ証券の秘書業を兼業しました。如何に家事と子育て仕事を両立していけばよいのかを実践してきましたので、働く女性の悩みは理解しております。弊社では子供の用事を優先しスケジュールを立てられる配慮をしております。子供のことであれば、当日の欠勤も認めております。特に子供が熱を出すなどの病気は突然ですので、研修などに穴をあけないように、社長の私が常にスタンバイ要因として研修に登壇出来るようにしております。家庭のことにも安心して仕事に取り組めることが、良い仕事につながるものと思っておりますので、最終的にはお客様に喜んでいただけるサービスを提供できるものと確信しております。

御社で活躍している女性の事例を教えてください。

弊社で活躍している女性は全員です！皆が子育て中の母親であり、それぞれに、小学生から大学生までのお子さんがいます。私を含め、毎日お弁当の準備があり、野球部のお子さんは泥だらけのユニフォーム洗い、塾の送り迎え、塾のお弁当、PTAの仕事等、掃除、洗濯、毎食の食事の用意・・・仕事以外のことをこなすスーパーウーマンばかりです。それぞれ如何に時間を有効に使うのか、家族とのコミュニケーションはどのように図るのかを共有しながら、ライフスタイルの効率化を図り、常に探求心を持って仕事に臨んでいます。限られた時間を最大限に輝いて活躍している社員ばかりです。

今後、女性人財に期待していることをお聞かせください。

弊社の平均年齢を見て頂いても分るように、おそらく社会では再就職できずに能力を持て余しているような年代が、大活躍しております。研修という事業において、社会経験、人生経験、子育て経験、多岐にわたる経験が「説得力」となって受講者に伝わっていきます。これらの経験がある女性を社会で活かしていくためには、きちんとした「ビジネスマナー」を身に付けることが最も重要だと思います。主婦力だけを売りにしては、社会は受け入れてくれません。社会の中で守るべきルールをきちんと行動化出来て初めて「信頼」されるビジネスパーソンになります。是非社会復帰される方々には、「ビジネスマナー」を身に付けて、お客様に笑われない、上司に恥をかかせない、人生経験豊かな「見本」となる女性として活躍してほしいと思います。

最後に、今後のビジョンと女性人財の活躍の場の可能性についてお聞かせください。

弊社は江戸時代の商人の知恵「江戸しぐさ」を研修で取り入れております。日本人が大切にすべき日本文化は世界に誇れるものです。日本の文化マナーを世界中に発信してく為には、日本女性の感性、行動力が必要になってきます。社会復帰の為の土台である「ビジネスマナー」さえしっかり確立すれば、その上に「個性」「能力」を十分に発揮できる可能性は限りないと考えます。特に年齢で社会復帰をあきらめている女性たちに、「その年齢までの経験で、若い方にお伝えしておきたいことは何ですか？」と尋ねます。すると「これを今からやっておくと良い」「若いころに見えてないけど、知っておけば今が違うよ」等、振り返る中での多くのアドバイスが生まれます。特に講師という職種は年齢を重ねた方々にぴったりの職種です。自分に合う職種を見つけ、輝く人生を送っていきましょう！